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電子書籍の作り方

誰もがKindle本で出版できる時代になった

縦書きの数字表記について/縦中横の指定

横書きは算用数字で表記しておけば問題ありませんが、縦書きにした場合は、いろいろな表記が考えられます。

  • 算用数字(半角)1, 2, 3, 4, 5
  • 算用数字(全角)1,2,3,4,5
  • 漢数字 一、二、三、四、五

横書きで説明していてもよく分からないと思いますので、実際に電子書籍を作ってスクリーンショットを撮って比べてみました。

漢数字

雰囲気は堅いですが、違和感はなく普通に読めます(母語なので当たり前ですが)。ただし、桁数の多い場合や数字の組み合わせによっては視認性が悪くなりますね。

f:id:potex:20160421143819p:plain

算用数字(全角)

一桁の数字は漢数字よりも見やすく理解しやすい。しかし、昭和64年や12月31日はやや読みにくい。このスクリーンショットでは31日が3で改行されてしまっていることもあり、ぱっと見分かりにくいです。

漢数字よりも算用数字のほうが、雰囲気が柔らかくなります。

f:id:potex:20160421143827p:plain

算用数字(半角)

半角文字は90度横向きになってしまうので、かなり問題ありの表記になります。英文などは全角にして縦書きになるよりは横書きの方がいい場合もありますが、わざわざ数字を横書きにするのはよほど桁数が多いとき以外は意味がありません。

電子書籍では起こりうるミスですが、紙の書籍ではほぼありえない誤植でしょう。電子書籍でこのような発見しやすいミスがそのまま残されているということは、書籍全体に渡って校正がなされていないと考えられます。

f:id:potex:20160421143835p:plain

算用数字(全角)と縦中横(半角)

二桁の数字のみ、横並びにする「縦中横(たてちゅうよこ)」で表記しています(数字は半角文字)。全角文字は縦書き(つまり縦書きの普通の文章)になるので、一桁と四桁は全角数字にして縦並びにしています。

数字の視認性は一番高い。文章は、算用数字を使った柔らかい雰囲気です。

f:id:potex:20160421143842p:plain

縦中横の書き方

スタイルシートに縦中横を行う記述を書き、テキスト原稿のhtmlソースで縦中横として表記したい部分を指定します。

スタイルシート

クラス名の.tcyは任意。

Kindle本は、-webkit のベンダープレフィックスのみで指定可能。

.tcy {
-webkit-text-combine: horizontal;
-webkit-text-combine-horizontal: all;
}

f:id:potex:20160421173852p:plain

個人的な習慣として下記の通りに全部書くこともありますが、現状必要ないようです。

.tcy {
-epub-text-combine-horizontal: all;
-webkit-text-combine: horizontal;
-webkit-text-combine-horizontal: all;
text-combine: horizontal;
text-combine-horizontal: all;
}

HTML

何桁まで横並びにできるかはKindle端末/アプリの種類によります。半角二桁は自然に文章の中に入れることができる。縦中横で表記しない数字は全角文字にする(半角文字は90度横向きなる)。

半角数字を<span>タグで囲んで、スタイルシートで規定したクラスを指定します。

<p>昭和<span class="tcy">64</span>年</p>

f:id:potex:20160421173900p:plain

漢数字か算用数字か

数字の視認性は縦中横を使った算用数字のほうが高いですが、やはりその文章の雰囲気で使う数字を考えるべきでしょう。もちろん表記の統一はしたほうが良いですが、数字の目的に応じて漢数字と算用数字を使い分けるのも手だと思います。

どの表記法を選べば、文章の雰囲気を壊さず読者にとって良いかが大切です。