電子書籍の作り方

誰もがKindle本で出版できる時代になった

ページデザインを検討して修正する

Sigilで電子書籍を作る方法(スタイルシート不要編)」で作成したEPUBデータを、電子書籍リーダーで表示させページのデザインを検討します。

電子書籍リーダーで表示させるために、EPUBデータから、Kindle/Fire/Android端末用の mobi形式、iOS端末用の azk形式に変換します。変換作業は「制作したEPUBをKindle本に変換して各端末に転送する方法」を参考に行ってください。

Kindle本を電子書籍リーダーで表示

横画面で見開き
f:id:potex:20160412000002p:plain

縦画面で1ページ
f:id:potex:20160412000021p:plain

デザインを検討/変更する

題名と著者名、中見出しから本文のはじまりまでの間が開きすぎていると感じるので、この間隔を狭めたいと思います。

Sigilに戻ってEPUBデータを開きます。

f:id:potex:20160412000705p:plain

空白行を削除して間隔をなくしてみました。

f:id:potex:20160412000809p:plain

このEPUBデータを保存して、Kindle本に変換して電子書籍リーダーで確認します。

f:id:potex:20160412001810p:plain

f:id:potex:20160412001821p:plain

開きすぎていた間隔が狭まり見栄えが良くなりました。著者名と中見出しまではもう少し間隔があってもいいような気もします。また、著者名はここに書いておかなくてもいいかもしれません。それを試して再検討してもいいでしょう。

このように、ページのデザインは必ず実機(実際に電子書籍を表示する端末機器)で確認するようにします。

端末によって描写は若干異なるので、本を購入する読者がもっとも使うであろう端末を想定して、それを主に確認に使うのが理想。それとともに、見え方はひとつの端末に固定されないということも、考えておくべきだと思います。微妙な部分を追究しても、違う端末や読者が選ぶフォントの種類などによって、その結果は変わってくることになります。

ページのデザインはスタイルシートで決まる

本のページはスタイルシート(CSS)と呼ばれる仕組みで、デザインが決まります。

この作例の書籍ページの「見出し文字は、太字の大きい文字で表示する」、「段落の間隔」などの決まりは、電子書籍リーダー/読書アプリにあらかじめ組み込まれている標準のスタイルシートによって描写されています。

特になにもデザインを指定しなくても、見出しを大きくなどの役割に応じたデザインがされているのは標準のスタイルシートがある為ですが、制作者が標準以外のデザインに変えたいときは、EPUBの中にスタイルシートを作りデザイン指示を書くことで、独自のページデザインにすることができます。

スタイルシートで、いろいろな表現が可能になります。とはいっても過度な装飾は本を読むには邪魔になることがほとんどなのでシンプルな使い方を目指しましょう。

なお、縦書きの電子書籍を作るときは、「文章を縦書きにする」スタイルシートで行います。下記は、作例の書籍に縦書きにするスタイルシートを追加して作成したものです。

f:id:potex:20160412001837p:plain